ニホンイシガメの冬眠方法の6つのポイントと冬眠のタイミング

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ニホンイシガメの冬眠方法の6つのポイントと冬眠のタイミング

室外でニホンイシガメを飼育している場合は、寒くなる冬場は冬眠させる必要があります。

何も知らずに冬眠させますと、冬眠中に死んでしまうことがあるので要注意です。

自信がない飼い主は、冬場だけ室内飼いにするのも一つの手です。

ちなみに、私はニホンイシガメを飼い始めて16年以上経ちますが、自然の形に任せたいので1年を除いて全て冬眠をさせています。

ということでニホンイシガメ飼育歴16年以上になる飼い主が、ニホンイシガメの冬眠させる方法を紹介します。

ニホンイシガメ冬眠は一般的な水棲ガメの冬眠と同じ方法

ニホンイシガメだからといって特別な冬眠方法はありません。

基本的には、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)やクサガメと同じ。

ポイントは以下の6つ。

  1. 室内飼育のカメは冬眠させない
  2. 子亀は冬眠させない
  3. 夏から秋にかけて十分に餌を与えておく
  4. 水温は5~15度を保つ
  5. 冬眠中のカメを触らない
  6. 水深は深く、息が出来るように段差をつけておく

それでは詳細を解説します。

室内で飼育中のカメは冬眠させないこと

まず室内で飼育中のカメは冬眠させません。ニホンイシガメも然り。

室内で飼育していると気温の変化が穏やかです。カメの冬眠スイッチがはいりません。

気温に変化のある室外飼育でカメの冬眠スイッチが入ります。

室内飼育でいきなり冬眠させようとしても難しいです。

冬眠に失敗する可能性大です。

子亀は冬眠させない方が良い

まず孵化したばかりの子亀は冬眠させない方が無難です。

子亀は体力が弱いので冬を越せない可能性があります。

また、子亀は小さいので水槽も小さくてよく、室内で飼っても水替えも大変ではないので、室内飼いで越冬するのがオススメです。

室内飼いする時は、UVライトやヒーターの用意はお忘れなく。

ニホンイシガメの室内飼いについては以下の記事で解説しています。

>>ニホンイシガメの室内飼育方法

ちなみにうちのニホンイシガメを飼い始めた時は孵化して1年経っていたので、飼い始めた年から冬眠させています。

夏から秋にかけて十分に餌を与えておく

冬眠させるならこれ重要。

冬眠させる場合、夏から秋にかけて冬眠中に冬を越せる体力をつかさせておく必要があります。

体力をつけさせるためには餌を十分以上に与えておくことは超重要です。

特に夏から餌を十二分に与えることが重要。秋から慌てて餌の量を増やしても間に合わないと思います。

注意点としては、餌の量を増やすと当然水質が悪化しますから、水替えはマメに。

水温の変化には要注意!5~15度を保ち水は凍らないように

水棲ガメの冬眠は、水槽や池の水の水温を5~15度に保つのがポイントです。

15度以上だとカメが冬眠中に起きることがあるため、カメの体力が消耗します。

冬に暖房で暖かくなる室内で冬眠させるのは少し無理があるかもしれません。

ベランダ飼いの場合は、天候や陽当たりによっては水槽の水温が15度以上に上がってしまう可能性があります。

なので水槽は日陰に置いておく必要があります。水槽には毛布やすだれをかけておくのもオススメです。

水槽の水は多めに、水深は深くしておくのがポイント。水の量が多く水深が深ければ水温の変化が少なくなり、凍りにくくなります。

水が凍るくらい温度が低い環境で冬眠させると、カメも凍ってしまいます。水が凍らない環境で冬眠させないといけません。

冬眠中のカメは触らない

冬眠中のカメはなるべく触らない方が良いです。

カメの状態が気になるのはわかりますが、気になってやたらにカメに触るとカメの体力を消耗させます。

冬眠中のイシガメが気になってしょうがない場合は、いっそのこと室内飼育に切り替えた方がカメの体力的にも飼い主の精神的にも楽です。

冬眠中の水替えは必要ありません。

私の場合は、冬眠中にやたらとカメを触るのはよくないと思っていますので、基本はほったらかしです。

水深は深めに息が出来るように段差をつけておく

水温を安定させるために水槽の水深を深くするのは前述で解説しましたが、念のため、カメが息ができるようにレンガで段差をつけておくのが良いです。

冬眠中の水棲ガメは水中で腸で息をするみたいな話も聞いたことがありますが、私はあまり信用していません。

冬眠中に水面まで上がって来て息をしている様子を見たことはありませんが、息をするときの足場になるようにレンガを設置しています。

また冬眠が終わるころの季節は徐々に暖かくなってくるので、水底で寝ていると思っていても知らないところで水面上で息をしている可能性もあります。

体が大きい大人のニホンイシガメは、足場がなくても体を伸ばして息をすることができるかもしれませんが、体の小さな子亀の場合は水面に上がるのも一苦労なので、段差を作っておくのが安心かと思います。

うちのニホンイシガメ冬眠方法の手順

参考にうちのニホンイシガメの冬眠方法の手順を紹介します。

まず、夏から秋にかけて餌をたらふく食べさます。

冬眠させる1ヶ月前くらいからカメへエサを与えるのを中止します。

その際には日光浴で体温を上げることができるように、十分に日光が当たる場所で飼育します。

体に未消化の食べ物があると冬眠に失敗する恐れがあります。体温を上げるのは食べ物を消化させるのに重要です。

気温が10~15度になったら、温度変化の少ない温度の低い場所へ水槽を移動させます。

昼間でも日陰となる場所がオススメです。

気温の変化を防ぐために水槽にすだれをかけます。水槽に蓋はせず、密閉状態を避けています。

水の中には落ち葉かミズゴケを入れます。隠れることができるのでカメが落ち着きます。

以前は断熱のために発砲スチロールの箱で水槽を覆っていたこともありましたが、今使っている水槽は水量が多いので発砲スチロールは使っていません。

気温が上がってきてカメが動き出したら、冬眠前の場所へカメの水槽を移動させ、冬眠を終了させます。

ニホンイシガメを冬眠させるタイミング

なかなか難しいのがニホンイシガメを冬眠させるタイミング。

冬眠する水棲ガメは最高気温が20度以下になると動きが鈍り、食欲も低下すると言われています。

トウブドロガメも飼っていたのですが、確かにトウブドロガメは気温が下がるとともに食欲が低下していました。

うちのニホンイシガメの方は、寒さに強いのか12月になっても食欲旺盛です。

うちの地域では12月にはかなり肌寒くなるので、強制的に給餌を中止することにしています。

給餌を中止するタイミングとしては肌寒く感じる11月初旬から11月中旬頃。

ニホンイシガメが全て寒さに強いのかはわかりませんが、給餌を止めるタイミングは最高気温が15度を切って来る時期から逆算して1ヶ月を目安にすればよいかと思います。

最近は暖冬で気温の見極めが難しいですが、その辺は臨機応変に。

朝、昼、夜と水温を測ると良いかと思います。

近所にカメが棲んでいる川や池がある場合は、そのカメを観察するのもオススメです。

冬眠に自信がなければ室内飼育で越冬させるのが良いです。

ニホンイシガメの冬眠からの起こし方

気温が暖かくなってきたら水槽を日の当たる場所へ移動し、カメが自分から起きてくるのを待ちます。

移動させるタイミングは、関西ですと、3月下旬から4月中旬が目安。ここでも水温を測るのがオススメ。

冬眠前と違って食欲はあまりないですが、気温が上がるとともに食欲も戻ってきます。

カメ自ら日光浴できるように、セッティングするのがポイントです。

まとめ

室内飼いのカメや子亀は冬眠させないこと。冬眠させる1か月前から断食させること。冬眠中の水温の目安は5~15度をキープ。

冬眠中のカメは触らない。冬眠中も水面から呼吸ができるようにセッティング。

春になって気温が上がってきたら、カメが自然に起きれるようにする配慮する。

以上です。

繰り返しますが、冬眠はリスクが高いので、心配な人は室内で越冬させるのがオススメです。

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